皆さんが仮にアルペン・ボードを手に取って見たいと思って、スポーツ量販店や専門の
ショップで探しても、まず見つけることが不可能である、と言う状況はお話し致しました。
  このことは、スノーボード全体から見て絶対的少数であるアルペン・ボードがこのキ
ビシイ現状で生きながらえてゆくために、敢えて選んだ生産・販売の方法が皮肉にも最
大の原因にもなってしまっています。

 スノー・ボード市場において小さなアルペン・ボードの市場は、実はごく一部の熱狂的
な人たちによって情熱的に支えられている、と言うのが現状です。したがって、売れ残り
やデッドストックが出来ないように予約制となり、シーズン終了と同時に生産予約を取
り、夏休みも終わろうとする頃には予約を入れたショップにデリバリーされます。つまり、
全く無駄のない生産・販売形態となっているのです。現状ではどうしてもこの様なリスク
の少ない方法をとらなければ、生産・販売を続けて行くことさえままならない訳です。

 また、ボードだけではなくアルペンを楽しもうとすればシステムとして、専用のバインデ
ィングとハード・ブーツが必要となってきます。ここでも残念ながら同様の傾向となり、一
般的には目の届かない状況となっています。

 このように、メーカー、ショップのごく一部の熱狂的な人たちによる、懸命な努力によっ
て支えられていることについて、古くからの愛好家やユーザーとして出来ることがあれ
ば、実践して行きたいと考えていました。
 幸い一個人ユーザーである我々は非常に自由な立場で計画を組み、実践が出来ると
いう状況にあります。この立場をフルに活用したアクションが出来るわけであり、またこ
れが今アルペンの置かれている状況を少しでも皆さんに近い場所で、目に触れ、触て
確かめることの出来る方法として提案させていただき、敷居を下げて行く役割として認
知頂けることが出来れば幸いと考えます
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